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小樽市花園でオールドギターの専門店「Tone Poem」を営むオーナーの堺 清さん。
実は堺さんは、九州出身。
今回はその堺さんに「小樽」の魅力、オールドギターの魅力について
聞いてみました。


ピカピカに磨いたギターを眺めながら「コイツを見るとゾクゾクするんですよ」
と語る堺さん。16歳の頃オールドギターにハマり、海外にも何度も足を運ぶ。

「本当はミュージシャンになりたかった」と昔を振り返る。
九州からミュージシャンを目指し京都へ。「色々活動したけどそんなに甘いものじゃない
ね。」とプロへの道こそ諦めたがオールドギターの魅力からは離れられなかったそう。

「でも、まさかコレを仕事にするとは考えなかった」。
そう、その後の堺さんには大きな夢があった。北海道でペンションを経営する事だった

「家族みんなで出来ることがしたかった。うまく説明できないけど、アットホームなものに憧れていたんだ」。
サラリーマン時代に結婚し、奥さんと子供と家族が増え、ますます北海道でのペンション経営の
夢は大きくなった。「毎年、北海道へは旅行に行った。」というくらい、北海道に憧れていた。

そんな堺さんが小樽に来たのは8年前。
会社に転勤願いを出して、遂に憧れの北海道に家族3人で引っ越してきた。
「正直言って北海道ならどこでも良かったんですよ。それがたまたま小樽になったんです。」
しかし、奥さんは反対だったそう。
北海道に着いて電車に乗って小樽に向かう途中、 海岸のすぐそばを電車で走っていたら突然「漁村はイヤ〜!」
と奥さんが叫んだ。「あの時は本気で帰りたかった。小樽=漁村だと思っていたので。(笑) でも、住んでみると
すごくいい所で「住めば都」って言いますよね。」と、奥さん。「今では空気も綺麗で水も美味しい。満足です」。


遂にニセコに土地も買い、後は建物を建てて・・・と順調に進みそうだったペンション
計画も時代の流れには勝てず、諦めざるを得なかった。
「バブルが崩壊してペンションの経営も難しい時代になっていた。 "辞める"と
決めてから色々考えたんですよ。で、サラリーマンをこのまま続けても好きなギター
を堂々と買えないから、いっそのこと仕事にしてしまおうと思ったんです。
決断してからは早かったですよ。2ヶ月でオープンしましたから」
奥さんは当然反対だった。ただ、堺さんの行動の早さに最後は諦めるしかなかったという。


奥さんに文句を言われることなくギターが買える!しかもギター好きな仲間が
集まると、堺さんには一石二鳥。 遂に昨年9月「Tone Poem」はオープンした。
オールドギターが壁一面並ぶその反対の壁には、カントリー雑貨が犇めき合う。
実は奥さんの趣味がこうじてトールペイントの教室と道具の販売も行なっている。
「家族みんで出来ること」という夢だけはしっかりと叶えた堺さん。


「オープンした頃は、知らない土地で知り合いもいなくて不安だったけど、やっぱり
”音楽に国境はない”といった感じで、今では常連さんも増えた。」
奥さんも「最初は不安だったけど、トールペイントの教室に通ってくれる生徒さんも
増えて小樽の友達も増えた。住みやすいし、みんな親切だし、今は帰りたいとは
思いませんよ(笑)」と来た当時の不安はないようだ。
「小樽に来て本当に良かった」とご夫婦はニッコリと語ってくれた。

最後に堺さんから
「ギターは出会い。”これだ!”と思ったらその出会いを大切にして欲しい」
知らない土地で”これだ!”と信じて進んできた堺さんの言葉はとても力強かった。

Tone Poem<トーンポエム>
小樽市花園1-9-3 TEL&FAX 0134-31-6628
 
writing by Yukie.N  photo by Erico.T


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